タイトル:「Pythonチュートリアル(第4版)」
【基本情報】
・著者:Guido van Rossum(鴨澤 眞夫 訳)
・発売日:2021年2月21日
・出版社:オライリー・ジャパン
・ページ数:264ページ
・ISBN:9784873119359
・解説時の版:2021年1月28日 初版第1刷
・超初心者へのおすすめ度:★
Pythonの開発者であるGuido van Rossum氏の著書です。
良くも悪くも「オライリーらしい」書籍の一つです。
超初心者には、ちょっと敷居が高いことは間違いありません。
ましてや、「初心者の最初の1冊」にはなりえません。
誤解のないように申し添えたいのですが、決して悪い本という意味ではありません。
ただ、初心者には少し難しい書籍であると思います。
おススメの対象者
ズバリ、以下の人にはお勧めです。
- 他の言語でプログラミングの経験がある人
- Pythonはある程度使っていて、もう少し理解を深めたい人
- ウェブのチュートリアルを手元で確認したい人
- Python3エンジニア認定基礎試験を受ける人
他の言語との違いも随所に説明がありますので、すでに他のプログラミング言語を使っていて、Pythonについて知りたい人には良いと思います。
また、Pythonをある程度知っている(使っている)と、「読み物」として面白い部分が多々あります。
初心者の頃は考えていなかったけど、改めて知ると納得することもあります。
そして何より、これは「検定試験のための本」と言っても過言ではありません。
なお、Pythonの資格に「Python 3 エンジニア認定基礎試験」というものがありますが、この検定の主教材(公式テキスト)となっています。
文法に関する問題は、この書籍から出題されるというわけです。
書籍内の開発環境
特定のスクリプトを実行するというものではなく、説明の多くはPythonのIDLEで紹介されています。
Pythonのバージョンは「3.9.0対応」となっています。
内容について
チュートリアルということで、一通り基礎の項目は用意されています。
- 数値、文字列、リスト
- if文
- for文とrange関数
- break文とcontinue文、ループにおけるelse節
- 関数の定義
- 関数の定義に付随する補足
- データ構造(リストに付随する補足、タプル、集合、その他)
- モジュール
- エラーと例外
- クラス
- 標準ライブラリ
- 仮想環境
- その他、、、
と以上のように幅広いですが、それぞれの内容は薄いです。
なお、書籍の内容の多くは「ウェブ上のチュートリアル」にも存在します。
英語を日本語に翻訳したせいか?開発者の書いたせいか?分かりませんが、随所に表現が難しいところ(初心者向けではない)があります。
Pythonをある程度分かっていれば、
「あぁ、そういうことだよね」
と理解できますが、
これを初学者がみたらびっくりして二度とPythonを勉強しようなんて思わないでしょうね(笑)
大げさではなく、本当にそう思うのです。
実際、私も随所に「間違いではないけど、最初にそういう説明は難しいのでは?」と感じる部分がありました。
留意点
あくまで入門書として基礎を網羅していますが、何かの成果物ができる(アプリが作れる)というものではありません。
そのような期待を持つ人には他の書籍をおススメします。
まとめ
今回はPythonチュートリアル(第4版)について解説しました。
他にもPythonの書籍を紹介していますので、ぜひこちらのデータベースもご覧ください。
それでは、ステキなPythonライフを!
書籍に興味を持って下さった方は、こちらから購入して頂けると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
Pythonについて詳しく知りたいという方は、こちらの書籍もおススメです。
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