ChatGPT APIをPythonから利用すると、自動応答ボットの構築やWordPressへの記事自動投稿、SNS投稿画像の自動生成など、さまざまな業務を自動化できます。
ブラウザでChatGPTを使うだけであればOpenAIの公式サイトにアクセスするだけで十分です。しかし、他のアプリやサービスと連携させたい場合は、PythonスクリプトからAPIを呼び出す必要があります。
この記事では、ChatGPT APIキーの取得方法からPythonサンプルコードの作成・実行まで、初心者でも迷わないよう4ステップで丁寧に解説します。記事内のサンプルコードにご自身のAPIキーを入れるだけで、すぐに動かせる状態を目指しています。
ではさっそく始めましょう!
ChatGPT APIをPythonで使うための4ステップ
まず全体の流れを把握しておきましょう。手順はたったの4ステップで、意外とすぐに完了します。
- ChatGPT APIキーを取得する
- PythonのOpenAIライブラリをインストールする
- Pythonスクリプトを作成する
- スクリプトを実行して動作確認する
それでは一つずつ詳しく見ていきます。
ステップ1:ChatGPT APIキーを取得する
OpenAIアカウントについて
ChatGPT APIを利用するにはOpenAIのアカウントが必要です。まだ作成していない場合はOpenAI公式サイトからアカウントを作成してください。この記事をご覧の方はすでにアカウントをお持ちの場合が多いと思いますので、作成手順は省略します。
⚠️ 料金に関する注意点(2023年9月時点)
ChatGPT APIは基本的に有料サービスです。新規アカウント作成時に5ドルの無料クレジットが付与されますが、有効期限があります。以前からアカウントをお持ちの場合は、クレジットカードの登録と最低5ドル以上のチャージが必要です。ご自身の利用状況をご確認ください。
APIキーの取得手順
以下の手順はOpenAI APIリファレンスをもとにした2023年9月時点の情報です。
- openai.com にアクセスしてログインする
- 右上のアカウント名をクリックし、「View API Keys」を選択する
- 「+ Create new secret key」をクリックして新しいAPIキーを生成する
- キーに任意の名前を入力し、「Create secret key」をクリックする
- 表示されたAPIキーをコピーして安全な場所に保存する(画面を閉じると二度と表示されません)
⚠️ APIキーは絶対に公開しないでください。GitHubなどに誤ってアップロードすると、第三者に悪用されて高額請求につながる危険があります。
ステップ2:PythonのOpenAIライブラリをインストールする
ChatGPT APIをPythonから呼び出すには、OpenAI公式が提供するPythonライブラリをインストールします。ターミナル(Macの場合)またはコマンドプロンプト(Windowsの場合)を開き、以下のコマンドを実行してください。
pip install openai
インストールが完了したら、正しくインストールされているか確認しましょう。
pip show openai
バージョン情報が表示されれば成功です。
💡 Pythonのバージョンについて
Python 3.7以上を推奨します。python --version または python3 --version で確認できます。Pythonがインストールされていない場合はPython公式サイトからインストールしてください。
ステップ3:ChatGPT APIを呼び出すPythonスクリプトを作成する
いよいよPythonスクリプトの作成です。以下がChatGPT APIをPythonで使う最もシンプルなサンプルコードです。
最もシンプルなサンプルコード(openai v1.x系対応)
from openai import OpenAI
# APIキーを設定する
client = OpenAI(api_key="ここにあなたのAPIキーを貼り付ける")
# ChatGPTにメッセージを送信する
response = client.chat.completions.create(
model="gpt-3.5-turbo",
messages=[
{"role": "system", "content": "あなたは親切なアシスタントです。"},
{"role": "user", "content": "Pythonとは何ですか?簡単に説明してください。"}
]
)
# 返答を表示する
print(response.choices[0].message.content)
api_key="ここにあなたのAPIキーを貼り付ける" の部分を、ステップ1で取得したAPIキーに置き換えてください。
コードの各部分の説明
| コード | 説明 |
|---|---|
from openai import OpenAI | OpenAIライブラリを読み込む |
OpenAI(api_key=...) | APIキーを使ってクライアントを初期化する |
model="gpt-3.5-turbo" | 使用するモデルを指定する(gpt-4も指定可能) |
role: "system" | AIの役割・振る舞いを設定する |
role: "user" | ユーザーからの質問・指示を記述する |
response.choices[0].message.content | AIの返答テキストを取得する |
APIキーを環境変数で管理する方法(推奨)
APIキーをコード内に直接書くのはセキュリティ上のリスクがあります。特にコードをGitHubなどで共有する場合は環境変数で管理するのがベストプラクティスです。
まず、ターミナルで環境変数を設定します。
# Mac / Linux の場合
export OPENAI_API_KEY="あなたのAPIキー"
# Windows(コマンドプロンプト)の場合
set OPENAI_API_KEY=あなたのAPIキー
次に、Pythonスクリプト側で環境変数を読み込みます。
import os
from openai import OpenAI
# 環境変数からAPIキーを読み込む
client = OpenAI(api_key=os.environ.get("OPENAI_API_KEY"))
response = client.chat.completions.create(
model="gpt-3.5-turbo",
messages=[
{"role": "system", "content": "あなたは親切なアシスタントです。"},
{"role": "user", "content": "Pythonとは何ですか?簡単に説明してください。"}
]
)
print(response.choices[0].message.content)
ステップ4:Pythonスクリプトを実行して動作確認する
スクリプトを chatgpt_test.py などのファイル名で保存したら、ターミナル(またはコマンドプロンプト)から以下のコマンドで実行します。
python chatgpt_test.py
ChatGPTからの返答がターミナルに表示されれば成功です!🎉
例えば次のような出力が得られます。
Pythonは、シンプルで読みやすい文法が特徴のプログラミング言語です。
ウェブ開発、データ分析、AI・機械学習など幅広い分野で活用されています。
初心者にも学びやすい言語として世界中で人気があります。
よくあるエラーと対処法
AuthenticationError(認証エラー)
APIキーが正しくない場合に発生します。コピーミスやスペースの混入がないか確認してください。
openai.AuthenticationError: Incorrect API key provided
対処法: OpenAIのダッシュボードで新しいAPIキーを再発行し、コードに貼り直してください。
RateLimitError(レート制限エラー)
無料クレジットの上限に達した場合や、短時間に大量のリクエストを送った場合に発生します。
openai.RateLimitError: You exceeded your current quota
対処法: OpenAIのダッシュボードで使用量を確認し、必要に応じてクレジットを追加してください。
ModuleNotFoundError(モジュールが見つからないエラー)
ModuleNotFoundError: No module named 'openai'
対処法: pip install openai を再実行してください。複数バージョンのPythonが入っている場合は pip3 install openai を試してみてください。
ChatGPT APIのモデル選択:gpt-3.5-turbo vs gpt-4
ChatGPT APIで利用できる主なモデルは以下の2種類です。目的に合わせて選択してください。
| モデル名 | 特徴 | 料金 | おすすめの用途 |
|---|---|---|---|
| gpt-3.5-turbo | 高速・低コスト | 比較的安価 | 大量処理・プロトタイプ開発 |
| gpt-4 | 高精度・高性能 | gpt-3.5の約20倍 | 複雑な推論・高品質な出力が必要な場合 |
初めてAPIを試す場合は、コストを抑えられる gpt-3.5-turbo から始めることをおすすめします。
ChatGPT APIの活用例:Pythonで自動化できること
基本的なAPI呼び出しができるようになると、以下のような自動化が実現できます。
- 自動応答ボット:SlackやLINEと連携して質問に自動回答するボットを作成する
- ブログ記事の自動生成:テーマを指定して記事を生成し、WordPress REST APIで自動投稿する
- SNS投稿文の自動生成:Instagram・X(旧Twitter)用の投稿文をまとめて生成する
- データの要約・分類:CSVやテキストデータを読み込んでAIに要約・ラベリングさせる
- カスタマーサポートの自動化:FAQデータをもとに問い合わせへ自動返答する
これらの応用例については、当ブログの関連記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
まとめ:ChatGPT APIをPythonで使う4ステップ
この記事で解説した内容を振り返りましょう。
- APIキーを取得する:OpenAIのダッシュボードから発行し、安全に保管する
- OpenAIライブラリをインストールする:
pip install openaiを実行する - Pythonスクリプトを作成する:サンプルコードをコピーし、APIキーを設定する
- 実行して動作確認する:
python ファイル名.pyで実行し、返答を確認する
ChatGPT APIをPythonで使えるようになると、日常業務の自動化やアプリ開発の幅が大きく広がります。まずは今回のサンプルコードを動かしてみて、少しずつカスタマイズしていきましょう。
次のステップとして、会話履歴を保持するチャットボットの作り方や、WordPressへの自動投稿の実装方法も当ブログで解説しています。ぜひあわせてご覧ください!
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