「Python3エンジニア認定試験って、いくつ種類があるの?」「どれから受ければいいの?」

Python3エンジニア認定試験は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施している民間資格です。名前の似た試験が4つあり、難しさも勉強する本も違います。この記事では、4つの試験の違いを1つの表で比べ、どの順番で受けるのがよいかを整理します。

この記事の結論

  • 試験は基礎・実践・データ分析・データ分析実践の4つ。どれも40問・選択式・正答率70%で合格です
  • スキルマップの受験ステップの例の多くは、文法の基本を問う基礎試験から始まります。そのあと、開発の方向なら実践試験、データ分析の方向ならデータ分析試験 → データ分析実践試験と進むのが、協会のスキルマップにある受験ステップの例です
  • いちばん合格率が低いのは実践試験(48.6%:2024年2月末時点)です
  • 2026年は、データ分析試験の主教材が第3版に(1月)、実践試験の主教材が改訂新版に(12月)変わります

※試験の数字や申し込み方法は、2026年10月20日にPythonエンジニア育成推進協会と申込窓口(オデッセイコミュニケーションズ)の公式ページで確認した内容です。出典は記事の最後にまとめています。

Python3エンジニア認定試験の4つの試験

協会の「Python 3 エンジニア認定試験」は、次の4つです。どれも40問・すべて選択式・正答率70%で合格という点は共通で、違うのは問われる内容・試験時間・受験料・主教材です。

Python 3 エンジニア認定試験の4つの位置づけ。基礎試験から実践試験、またはデータ分析試験からデータ分析実践試験へ進む受験ステップの例
試験問われること試験時間受験料(税込)主教材
基礎試験文法の基礎60分11,000円(学割 5,500円)『Pythonチュートリアル 第4版』(オライリー・ジャパン)
実践試験実践的なPython利用に必要な言語仕様とライブラリの使い方75分13,200円(学割 6,600円)『Python実践レシピ』(技術評論社)。2026年12月1日から『改訂新版 Python実践レシピ』
データ分析試験Pythonによるデータ分析の基礎と方法(NumPy・pandas・Matplotlib・scikit-learn・数学の基礎)60分11,000円(学割 5,500円)『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書 第3版』(翔泳社)。2026年1月5日から
データ分析実践試験データ処理技術とデータ構造(データの読み込み・加工・評価など)75分13,200円(学割 6,600円)『Pythonデータ分析 実践ハンドブック』(インプレス)

このほかに、協会の試験には次の2つもあります。

  • 入門試験(ベータ試験):中高生や入門者向けの新しい試験です。2026年6月22日〜8月21日にベータ試験が行われました(40問・60分)。本試験の開始時期は、この記事の確認日の時点では発表されていません。
  • PythonZen & PEP 8 検定試験:Pythonの設計思想(The Zen of Python)とコーディング規約(PEP 8)を問う、無料の検定です(20問)。

それぞれの試験の詳しい内容は、試験ごとのガイドにまとめています。

難易度:合格率で比べる

協会が発表している合格率は次のとおりです。発表によって集計の時期が違うので、2つの時点を並べています。

試験2024年2月末時点2025年3月の協会セミナー
基礎試験76.0%77%
実践試験48.6%55%
データ分析試験81.5%85%
データ分析実践試験—(2024年9月開始)72%

どちらの時点でも、いちばん合格率が低いのは実践試験です。基礎試験は7割台後半、データ分析試験は8割台の人が合格しています。

ただし、合格率が高いからといって準備なしで受かるわけではありません。基礎試験は、筆者の受験経験では「コードを読んで出力を答える」問題で時間を取られやすく、データ分析試験は40問中27問がライブラリ(NumPy・pandas・Matplotlib・scikit-learn)から出ます。実践試験が難しい理由は実践試験の難易度の記事で詳しく解説しています。

自分がいま合格ラインに届いているかは、本番と同じ形式で解いてみるのがいちばん早く分かります。筆者が運営する講座サイトで、本番と同じ40問・制限時間つきの模試を無料で配っています(名前とメールだけで受け取れます)。
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どの順番で受ける?

協会のスキルマップには、受験ステップの例がいくつか載っています。代表的なのは次の2つの流れです。

  • 開発の方向:基礎試験 → 実践試験
  • データ分析の方向:基礎試験 → データ分析試験 → データ分析実践試験

Pythonの文法を体系的に学ぶのがはじめてなら、まずは基礎試験から始めるのが無理のない順番です。基礎試験で問われる文法は、ほかの3つの試験でも前提になる知識だからです。

スキルマップには、データ分析の職種向けに「データ分析試験 → データ分析実践試験」と基礎試験から始めない例もあります。Pythonの文法にすでに慣れている方は、目的の試験から受けても構いません。

Web開発や業務の自動化など「Pythonでプログラムを書く」方向に進みたいなら実践試験、データ分析や機械学習に進みたいならデータ分析試験が次の候補になります。G検定などの外部の資格も含めて目的別に比べたい方は、Python資格はどれを取るべき?目的別の比較をどうぞ。

4つの試験に共通すること

  • 受験の方法:全国のオデッセイCBTテストセンターで、パソコンを使って受けます。日程は会場ごとに選べ、通年で受験できます。受験日までに、オデッセイのサイトで無料のオデッセイIDを登録しておきます
  • 持ち込み:筆記用具やメモ帳など、自分のものは持ち込めません
  • 結果:試験が終わるとすぐ、画面に得点と合否が表示されます
  • 合格の証明:2026年9月1日以降の合格者には、オープンバッジ(デジタルの合格証)が、受験月の翌々月10日までにメールで届きます
  • 割引:学生・教員向けの学割があります。2026年9月14日からは、オデッセイの契約会場で職業訓練を受けた人がその会場で受験する場合に使える「職業訓練割引」(学割と同じ価格。受講中または受講終了後1か月以内の受験が目安)もできました

申し込みから当日までの流れは申し込み方法と当日の受験の流れに、学割の金額はPython資格の学割の記事にまとめています。

2026年の主な変更点

  • 2026年1月5日:データ分析試験の主教材が『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書 第3版』に変わりました(協会の発表では、出題範囲とレベル感は変わりません)
  • 2026年6〜8月:入門試験のベータ試験が行われました
  • 2026年9月1日:合格の証明がオープンバッジになりました
  • 2026年9月14日:職業訓練割引が始まりました
  • 2026年12月1日:実践試験の主教材が『改訂新版 Python実践レシピ』に変わり、試験問題もそれに合わせて変わります(出題範囲に変更はありません)。旧主教材で受けたい方は、2026年11月末までの受験がすすめられています。受ける時期の考え方は実践試験の完全ガイドで解説しています

教材を買うときは、版が試験に対応しているかを必ず確かめてください。データ分析試験と実践試験は、主教材の版が変わる(変わった)ばかりです。

まとめ

  • Python3エンジニア認定試験は、基礎・実践・データ分析・データ分析実践の4つ(ほかに入門試験のベータ試験と、無料のPythonZen & PEP 8 検定)
  • どれも40問・選択式・正答率70%で合格。違いは内容・時間(60分か75分)・受験料・主教材
  • 迷ったら基礎試験から。そのあと開発なら実践試験、データ分析ならデータ分析試験 → データ分析実践試験
  • 合格率がいちばん低いのは実践試験。2026年は主教材の変更が2つあるので、教材の版に注意

まずは本番形式で、いまの実力を確かめてみませんか

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文法から固め直したい方へ:筆者が運営する無料の入門コース「作って学ぶPythonプログラミング入門」(全7章52レッスン)もあります。

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参考(公式情報など)

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ABOUT ME
やまちゃん
これまで学生と社会人を合わせて5000人以上にプログラミング学習を指導。 ゼロからイチをわかりやすく解説する専門家として活動しており、本業ではArduinoを用いたIoT開発とロボットプログラミングが専門。 Pythonを用いたアプリ開発、ウェブアプリケーションの開発で業務の効率化をサポートしています。