データ分析試験の教科書「あたらしいデータ分析の教科書」の正しい使い方【章別攻略ガイド】
「教科書を買ったけど、どう使えばいいかわからない…」
データ分析試験を受けようと思い立って、まず公式教材の「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」(翔泳社)を手に入れた方。でも、いざページを開いてみると「どこから読むの?」「全部読まないといけないの?」と迷ってしまう方、けっこう多いんですよね。
この記事では、講師として多くの受験生と向き合ってきた経験をもとに、この教科書をどう使えば試験合格に近づけるかを具体的に解説します。ただ「読んでおけ」では終わらせません。章ごとの重み付けから、つまずきやすいポイントまで、実践的な使い方を一緒に見ていきましょう! 📖
まず前提として:データ分析試験の基本情報

使い方を解説する前に、試験の概要を確認しておきましょう。
- 問題数:40問
- 試験時間:60分
- 合格ライン:70%(28問以上正解)
- 受験料:税込11,000円(学割5,500円)
- 合格率:約81.5%
合格率が高い試験ではありますが、「なんとなく読んだだけ」では痛い目を見ることがあります。実際、受講生から「NumPyの問題は解けたのにPandasで引っかかった」という声をよく聞きます。それは教科書の使い方に偏りがあることが多いんです。
詳細な試験情報は協会公式サイト(pythonic-exam.com)でご確認ください。
教科書の全体構成を「ざっくり」把握しよう
「あたらしいデータ分析の教科書」は、大きく分けると次のような流れで構成されています。
- Pythonの基礎(データ型・制御構文・関数)
- NumPy(数値計算ライブラリ)
- Pandas(データ操作ライブラリ)
- Matplotlib(データ可視化)
- scikit-learn(機械学習の基礎)
- 統計・確率の基礎知識
試験はこの教科書の内容をベースに出題されます。つまり「教科書=試験範囲」と考えてOKです。ただし、全章を同じ深さで読む必要はありません。ここが使い方のポイントになります。
章別の重要度と読み方の目安
🔴 最重要:NumPy・Pandas・scikit-learn
出題の中心になるのがこの3ライブラリです。特にNumPyの配列操作とPandasのデータフレーム処理は問題数が多い印象なので、コードを実際に動かしながら読むことを強くおすすめします。
「読んで理解した気になっていたのに、問題が解けなかった」というのが一番多い失敗パターンです。手を動かすことで記憶への定着が段違いに変わります。
# NumPy の基本:配列操作を実際に動かしてみよう
import numpy as np
# 1次元配列の作成
arr = np.array([1, 2, 3, 4, 5])
print(arr) # [1 2 3 4 5]
print(arr.shape) # (5,)
print(arr.dtype) # int64
# スライシング
print(arr[1:4]) # [2 3 4]
# ユニバーサル関数
print(np.sqrt(arr)) # [1. 1.41421356 1.73205081 2. 2.23606798]
ポイントをまとめるとこんな感じです。
shape・dtype・reshapeは必ず押さえる- スライシングの挙動は試験でよく問われる
- ユニバーサル関数(ufunc)の概念を理解しておく
🟡 重要:Matplotlib・統計基礎
Matplotlibはグラフ描画の基本(折れ線・棒グラフ・散布図)を押さえておけばOKです。統計・確率の章は、用語の意味(平均・分散・標準偏差・正規分布など)を日本語でしっかり理解しておくと、問題文の意味がすんなり読み取れるようになります。
# Pandas の基本:DataFrameの操作を体で覚える
import pandas as pd
# DataFrameの作成
df = pd.DataFrame({
'name': ['Alice', 'Bob', 'Carol'],
'score': [85, 92, 78]
})
# 基本操作
print(df.head()) # 先頭を表示
print(df['score'].mean()) # 平均値: 85.0
print(df[df['score'] >= 80]) # 条件フィルタリング
Pandasでつまずきやすいのが「条件フィルタリングの書き方」です。`df[df[‘列名’] > 値]` という書き方に慣れていないと、試験で選択肢を見たとき混乱することがあります。繰り返し手を動かして慣れてしまいましょう。
🟢 確認程度:Python基礎
すでにPythonを触ったことがある方は、基礎章はさらっと読み直す程度で大丈夫です。ただし、内包表記・lambda・引数の使い方あたりは試験でも問われることがあるので、あやしいと思ったら丁寧に読み直しましょう。
教科書の「正しい使い方」3ステップ
私がおすすめしているのは次の3ステップです。
STEP 1:1周目は「通読」。コードは写経で手を動かす
まず全体をざっと読みます。完全に理解しようとせず「こういう内容が含まれているんだな」とつかむイメージです。コードは必ず自分でタイプして実行してみましょう。
STEP 2:2周目は「重点読み」。章末の確認問題をフル活用
重要度の高い章(NumPy・Pandas・scikit-learn)に絞って丁寧に読み直します。教科書の章末にある確認問題や演習は、試験の出題傾向と近いので積極的に解いてください。
STEP 3:模擬試験で仕上げる
教科書を読んだだけでは「なんとなくわかった」止まりになりがちです。本番形式の問題演習で、自分の理解度を客観的に確認することが合格への近道です。
# scikit-learn の基本:モデルの学習と予測の流れを覚えよう
from sklearn.linear_model import LinearRegression
import numpy as np
# 学習データ
X = np.array([[1], [2], [3], [4], [5]])
y = np.array([2, 4, 6, 8, 10])
# モデルの作成・学習
model = LinearRegression()
model.fit(X, y)
# 予測
print(model.predict([[6]])) # [12.]
print(model.coef_) # [2.]
print(model.intercept_) # 0.0 に近い値
scikit-learnは `fit()` → `predict()` の流れをまず体で覚えることが大事です。コードの意味を理解しながら、この基本的なパターンを何度も繰り返しましょう。
教科書だけでは不安な方へ
「教科書を読み込んだけど、本当に合格できるか自信がない…」という方には、本番形式で腕試しできる場所を作っておくことをおすすめします。
筆者が運営する対策教材として、本試験形式の模擬試験4回分があるデータ分析試験の対策コースがあります。教科書の内容を押さえた上で模擬試験を繰り返すことで、本番でも落ち着いて解答できる力が身につきます。
まとめ
「あたらしいデータ分析の教科書」は、試験範囲と教科書がほぼ一致している珍しい試験です。だからこそ教科書の使い方次第で合否が変わるとも言えます。
- NumPy・Pandas・scikit-learnを最優先で手を動かしながら読む
- 1周目で全体を把握→2周目で重点章を深掘り
- 模擬試験で仕上げて本番に備える
合格率約81.5%の試験ですが、「なんとなく読んだだけ」では思わぬところで足をすくわれることがあります。ぜひ今回の使い方を参考に、しっかり準備して本番に臨んでみてください! 💪
よくある質問
Q1. 教科書は最初から全部読まないといけませんか?
A. Pythonの基礎知識がある方は、基礎章はざっと確認する程度でOKです。NumPy・Pandas・scikit-learnの章を重点的に読むことを優先しましょう。
Q2. 教科書を読むだけで合格できますか?
A. 教科書の内容をしっかり理解できれば合格の土台はできます。ただし、読むだけでなく実際にコードを動かすことと、本番形式の問題演習を組み合わせることで、より確実に力がつきます。
Q3. 試験勉強にかかる期間の目安はどのくらいですか?
A. Pythonの基礎がある方で1〜2ヶ月、ほぼゼロから始める方で2〜3ヶ月を目安にしている方が多いです。試験の詳細スケジュールについては協会公式サイト(pythonic-exam.com)をご確認ください。
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筆者が運営するPython3エンジニア試験ラボでは、基礎・実践・データ分析の3試験について、本試験と同じ形式の模擬試験を各1回分、無料で受験できます(クレジットカード登録不要)。本番の操作感と自分の実力チェックにどうぞ。
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